誤嚥性肺炎 その1
2015年1月31日
誤嚥性肺炎 その1
誤嚥とは、唾液や食物、胃液などが気管に入ってしまうことをいいます。のどには、肺に通じる気管と、胃に通じる食道の2本の管が通ってます。
通常は食べ物が入ってきたら、気管は閉じて食道に食べ物は流れていきますが、高齢になると脳からの指令伝達がうまくいかなかったり、気管の閉まりが悪くなってきたりします。
また、仮に食べ物が食道ではなく気管に入ってしまった場合、通常はむせたり、咳き込み気管から排出する反射機能が働きます。
高齢により、この機能が鈍ってしまうと気管に入り込んでしまった食べ物を排出できずに肺炎を起こすことがあります。
このように誤嚥が原因で起こる肺炎を誤嚥性肺炎といいます。
高齢者の肺炎の70%以上が誤嚥が原因といわれています。
高齢者においては、誤嚥は食事のときだけでなく寝ている間に、唾液を誤嚥することで細菌が気管に入ったり、胃液が食道に逆流して、誤嚥性肺炎を起こしたりします。
予防方法としては、
口の中を清潔に保つ
虫歯の治療、入れ歯の手入れ、歯周病の治療などをきっちりおこなっておく。
食後は最低でも30分間は上半身は起こしておく。
食事の内容に工夫をほどこす。
噛みやすい形にしたり、とろみをつけたり一人一人の状態に応じて内容を工夫するようにする。但し食べる楽しみを奪わないように注意することも必要です。